過日、蝶が舞う館で黄金色に光るツマグロヒョウモンの撮影をしました。
その時に、子供の頃見たミヤマカラスアゲハの思い出が不意に蘇ってきました。
夏休みになると、毎日のように近くにある沢に行き自然の中で戯れ遊び過ごすのが
とても面白く楽しくて日課に成っていました。
ある晴れた日の午後遅く沢に行くと、その辺りにいつの間にか大きな水たまりが
出来ていました。
暫くすると、数え切れないほどのミヤマカラスアゲハのメスとオスの美しい蝶が
何処からともなく飛んできて次から次ぎえと水を飲んではヒラヒラと舞い上がり
まるで狂喜乱舞をしているかのようでした。
初めて見た狂気に満ち満ちた珍しい光景に心を奪われ、ミヤマカラスアゲハの
大群が飛び去るまで、飽きもせず、じっと眺めていました。
今でも、真夏の寝苦しい熱帯夜には、青紫色に光る美しい大きなミヤマカラスアゲハを
追いかけている少年時代の夢を見ることがあります。
copyright kukuminato youichi
More〜に「蝶が舞った黄金の日日」のカラー写真と「第三の羅針盤」のカラー写真が
あります。
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