その日は、7月の初旬にも拘わらず猛烈に蒸し暑く終日不快でした。
それでも夕方になると、ほんの少しだけ微風が吹きだし多少涼しく成って来たので
カメラを持って散歩することにしました。
何時も行く花が咲くポイントまで歩いていると途中で今まで見たことがない植物が
夕日に当たり鮮やかに光っていました。
カメラを構えて覗いて見ると、その姿はまるで人間の脳の中にある神経細胞が複雑に
絡み合いながら発光し、何かを啓示しているのではと思いました。
あらゆる生き物達は極端な天候の時には、思いもよらない形態に変容するDNAが働き
生き延びる術(すべ)を内包していると改めて確信しました。
そして、その光景は命を次の世代に繋げていく為だけに必要な情報を伝達物質として
必死で運んでいるようにも感じました。
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More〜に「啓示する生命(いのち)の情報」の新モノトーンの写真と
「伝達する触媒(100写真作品&100写真物語より)」があります。
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