写真が発明されてから、いつの時代でも写真を撮るという行為は、その時々の刻(とき)を
切り取ることに他ならないと思っています。
過日、朝早く国立競技場の撮影をしていると寒気がするほどヒンヤリと張りつめた
空気感が周りを支配しました。
一転して瞬く間に空一面が崩れ出しドラマチックな光景になり、ほんの少しだけ
暖かく感じ春めいて来たような気がしました。
現出された光景は、あたかも沢山の人々が国立競技場で味わった感動や思い出や喜怒哀楽の
ザワメキが聞こえて来るような象徴的なシーンに成りました。
近い将来この状景も創造的破壊という名のもとで、新たな価値観を持った風景として変貌し
やがていつの日にか又繰り返すのだろうかなどと思いながらシャッターを切りました。
copyright kukuminato youichi
☆新モノトーンの写真とは、久々湊陽一・kukuminato youichi がアナログ時代に
表現することが難しかった複雑で微妙な色合いを持つ写真をデジタル画像処理ソフトを
駆使し私独自に創り上げた、新たなモノトーンの写真のことです。
More〜に、その時々の刻(とき)「新モノトーンの写真、その19(国立競技場編)」と
時をテーマにした「刻印される時代」があります
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