その日は、あいにく朝から小雨が降っていましたが、以前に山道の崖で見つけた
名前が分からない小さな赤い花が咲く季節になり、どうしても気になったので
撮影に行く事にしました。
その花が咲いていた山道の入口で急に雨が止んで、少しだけほっとしました。
滑りそうに成りながら、ゆっくりと登っている最中に薄日が射して来ました。
撮影ポイントに着いてみると、崖にその小さな花が沢山の水滴を抱えて逞しく
しっかりと咲いていました。
朝、早かったので太陽の位置がまだ高くなく、やや斜光で半逆光ぎみだったので
花びらに落ちた水滴がキラキラと輝いていて、とても美しかった。
元来、私は雨上がりの薄日での風景や植物、果実、花等の撮影は個人的には
一番好きなシーンです。
早速、6×6のカメラに250mmのレンズを装着してマガジンにカラーリバーサルの
フイルムを入れて三脚をたてて撮影のセッティングをしました。
花の逆サイドには、手作りのミニレフ板を立て光を反射させて花をほんの少しだけ
浮き上がらせました。
カメラをミラーアップにしてから露出とシャッター速度を少しづつ変えて
風が止むのを待ちながら、レリーズでシャッターをそっと12回切りました。
モニターでじっくりと見てみるとカラーよりもモノクロのほうが、この花が
浮き上がってきて良い写真作品になると思い、デジタル画像処理ソフトで
モノクロ写真作品にしました。
6×6のフォーマットのバランスが悪かったので、ほんの少しだけ縦長にトリミングを
しました。カラーからモノクロに変換するやり方は写真家一人一人様々だと思います。
このブログでは敢えて触れない事にしました、ご容赦の程よろしくお願い申し上げます。
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